フラッシュde錯覚

最近脳科学と目の錯覚に興味を持ち色々記事を読んでビデオを観たりしています。そして自分でも作ろうとして目の錯覚コンテンツの制作ツールとしてFlashを結構使えると気づきました。メジャーなユースケースじゃありませんが。とりあえずうまく行った錯覚一つの作り方、そして何で錯覚に見えるかについてポストしようじゃないか。

錯覚の作製


好きな画像検索でソース画像を用意しましょう。カラー画像で、白か灰色の物が映るのが条件。私はグーグル画像検索で見つけた右の写真を使います(ソースはこのフォトブログです)。白い物として男性のシャツを使います。


Flashで新規FLAを開いて、ソースの画像をコピー・ペーストします。画像をいじりませんのでそのレイヤーをロックしましょう。

新しいレイヤーで、白い物のアウトラインをトレースします。私の好きな方法は、まずRectツール(Rキー)で四角のシェイプを書いて、塗りを消します。そしてセレクトツール(Vキー)でアウトラインをドラッグしながら形をつくります。CTRLキー(コマンドキー)を押して直線をドラッグすると新しい角ができ、キー無しでドラッグすると直線や曲線を調整できます。

また新しいレイヤー(3番目)を作って、画像と同じサイズの大きな四角を作ります。塗りの色を緑(#00FF00)にして、透明度を15%〜20%程度にします。

2番目のレイヤーのアウトラインをコピーして、3番目レイヤーの緑色の四角の上にペーストします。位置がずれないように、「編集→同じ位置にペースト」を使いましょう。そしてペーストしたアウトラインの中にある塗りをダブルクリックして塗りとアウトラインを選択して、削除します。最後に、アウトラインを見えないように2番めレイヤーを非表示にします。

この手段の結果で、白い物を除いて写真が全体的に緑っぽくなりました。ソースの画像によって緑色の透明度をいじる必要があるかも知れません。とりあえずこんな感じになります:

結果: ご覧の通り、男性のシャツが紫色っぽくなりました。シャツの色をいじってないのに!そして緑シェイプのレイヤーを非表示にするとシャツが灰色に戻ります。何じゃこりゃ!もちろん錯覚がFlashと別に関係ありません。錯覚事態が脳内で行われます。

解説

Beau Lottoという脳科学者が色んなビデオでこの錯覚を説明しています。短く言いますと、物をありのままに見ることは目の仕事ですが、目から入ってくる情報を脳がさらに処理するそうです。脳は写真全体が緑っぽいことを認識し、写っている街角が緑っぽい光を浴びているだろうと見なします。(または街角を見ている人が緑色のメガネを掛けている、等。)そして脳は、緑っぽい現象がシャツにも反映しているだろうと判定します。そして紫色の物が緑色の光を浴びると灰色に見えることを分かって、灰色に見えるシャツは実際紫っぽい色だろうと脳が推定します。

わたし的に面白いところは、脳の処理が完全に裏で行われることです。錯覚の写真を見ますと灰色に見えるシャツは実際紫色だとの推定がなく、ただ単純に紫色に見えるのです。要は、我々の脳が「紫色に見える物」と「灰色に見えるけど実は紫色だと推定できる物」の区別ができますが、我々がその区別を出来ません。脳がその情報を我々に教えてくれないことから錯覚が生まれます。

どうして脳がその情報を伝えてくれないか、そして他の数多くの目の錯覚や脳科学の話がLotto Labのビデオページにあります。全部英語ですがご参考までお勧めします。

ソースファイル:

green-purple.fla.zip (FLAファイル、CS6式)